体にとって絶対的に必要な水ですが、飲みすぎると不調を招いてしまうことがあります。それは体調を崩すだけでなく、時に命を落としてしまうこともあります。(山梨県立北病院のHP参照:多飲症、水中毒とは何ですか?)
(2007年-アメリカ-)
カリフォルニア州のサクラメントで水の飲みすぎによる死亡事故が起こりました。ラジオのトーク番組で「トイレに行かずにどれだけ水を飲めるか!?」というコンテストを企画し、20人が参加に応じました。
ラジオを聞いていた看護師から、トイレに行かずに水を飲むことの危険性について忠告も入ったのですが、それを無視してコンテストは決行されました。そして参加者の一人で28歳の女性が6,500ml(6.5リットル)を飲んだ時点でリタイアしました。
同日午後、自宅で死亡しているのが発見されました。彼女の死因は明らかに水中毒でした。
通常、水の摂取量には限度があります。水分が十分量とれた事を脳が感じ取れば喉の渇きは癒され、それ以上の水は受け付けなくなります。
それにも関わらず無理して限度以上の水を摂取し続けると、脳の中枢に狂いが生じ「いくらでも水を受け入れることができる」ようになってしまいます。
水ダイエットも注意が必要
ダイエットに水が良いと一日に5リットル…ひどい場合には一日に10リットル以上の水を飲み続けている人もいます。そのように限度以上の水を飲み続ければ、細胞内に水が過剰に溜まって結果として体がむくみます。
これが水中毒の状態です。
悪化すると悪心や嘔吐・けいれんなどの症状が現れ、さらには昏睡状態になり、ひどい場合には死に至ります。
水中毒の仕組みについては先述したように細胞内に水が過剰に溜まることが考えられますが、もう一つ「体内のナトリウム濃度の極端な減少」も考えられます。
通常、ナトリウムは筋肉や神経を動かすために必要不可欠です。しかし大量の水の摂取によりナトリウム濃度が薄まるとその筋肉や神経系統に異常が起こり内蔵にまで異変が起こり始めます。
さらに細かいレベルの話になれば、細胞一つ一つにもナトリウムは必要で、濃度が薄くなると体内にある60兆個の細胞が水ぶくれを起こします。当然、脳にある細胞も影響を受けます。
筋肉・内蔵・脳に異常が起きるわけなので、必然的に「命の危険」へと繋がります。
なので水と併せてナトリウムも摂取することが大事と言えます。
水中毒かどうかは体のむくみを見れば分かります。脚のすねを指で押してみて跡が残ればむくみが出ている証拠です。水を飲むことは重要ですが限度があるということを理解しておきましょう。
水の飲み過ぎがよくない病気
基本的に、体内に必要以上の水があると臓器がむくみます。肺に水が溜まれば血性心不全の原因になります。特に腎臓の病気は「水が多めに必要な場合」と「水を制限する場合」がありますので、かかりつけ医によく聞いてから水の量を調整する必要があります。
水を飲み過ぎて体調がおかしくなってからではなく、「持病を抱えてる場合はお医者さんに聞いてから飲む」ことが、非常に重要です。
水に関する参考記事
1日のアルカリイオン水を摂取してもいい量は体重の5%が上限と言われています。
若く健康な人が健康の維持を目的に飲むのなら体重の2%程度…つまり体重が50kgなら1リットルで充分です。生活習慣病の予防や改善を目的とする場合はもう少し増やしても良いですが、5%を超えないようにしましょう。
アルカリイオン水を飲んではいけない人
アルカリイオン水を飲むことで胃酸の殺菌作用が弱まり、食中毒を起こしてしまう可能性があるので摂りすぎには注意しましょう。
何らかの薬を飲んでいるという方は、アルカリイオン水よりも水道水の方が適している場合もあります。自分の体調に合わせて調節するとよいでしょう。
また、体によいからといって、飲みすぎて下痢をしてしまっては元も子もありません。飲みすぎにも注意しましょう。
「シリカ水に副作用はありません」
シリカ水は日本の法律的に「人間には害がない」ということが明記されていますので、特にこれといった副作用はありません。妊婦さんが飲んでも問題ないくらいです。
ただ、「トイレが近くなった」ことを副作用に挙げる方もいます。たしかにシリカ水に含まれるサルフェート(硫酸塩)には利尿作用があるため「シリカ水を飲み始めたらトイレが近くなった」というのは間違いではありません。しかし、基本的に水を飲めばトイレが近くなるものなので、シリカ水の副作用として捉えるのはお門違いかもしれません。
シリカ水 5つの注意点
普通の水も飲み過ぎればお腹をこわすように、シリカ水も飲み過ぎればお腹がくだります。シリカ水の1日に飲む目安は1~2リットルくらいです。飲み過ぎると下痢、むくみ、頭痛、腹痛、重症化すれば「水中毒」になることもあるので、飲み過ぎにはくれぐれも注意してください。
シリカ水を継続的に飲み続けた時に好転反応が出ることがあります。
好転反応…ある効果を発揮する前に一時的に機能が低下・悪化する状態を好転反応と言います。症状の例としては倦怠感・頭痛・めまい等
調子が悪い時は飲む量を減らすか、辛くて我慢できない場合は飲むのをやめて、何日か様子を見て再開するか、お医者さんに相談してみるのが一番です。好転反応かどうかの判断は医療従事者でも難しい部分ですので、決して自己判断で無理をしないでください。
腎臓機能が弱い人はシリカ水(特に硬度が高いもの)を飲む前にお医者さんに相談しましょう。硬度の高い水は腎臓に負担をかけることがあるためです。
ペットボトルではないパウチの商品もあります。ペットボトルサイズが違うものもあります。「職場に持っていきたいから小さいものが1い」、「安くてたっぷり飲めるシリカ水がいい」など、価格の比較はもちろん、ご自身の生活スタイルに合わせて選ぶことをおすすめします。
摂取量は「1日1.8mg=1800μg」まで
バナジウムは吸収率が低いため口から入れるぶんは無毒とされています。しかし過剰摂取は逆に毒性症状が出ることがあるようです。
1日1.8mgに到達するには「1Lあたり90μgの水なら20リットル飲まなければいけません」。12リットルボトルなら1ヶ月で50本も必要となる数字なのでそこまで気にする必要はないかと思いますが、人それぞれ個人差があるので頭に入れておく必要はあります。
バナジウムの副作用と気をつける人
舌が紫色・緑色に変色。
皮膚炎(湿疹など)
胃腸障害(下痢・けいれんなど)
鼻炎・咽頭炎・慢性気管支炎など
ひん脈
うつ病
糖尿病の治療中
抗ガン剤による治療中
妊婦
こういった症状がでたら一旦飲むのをやめて専門医療機関に診てもらいましょう。
サルフェートは温泉などに含まれている成分です。「硫酸塩」と聞くと、安全なのかと心配する方もいるかもしれませんが、じゃがいもやブロッコリーなどにも含まれており安全な物質です。
いくら安全とはいえ、体質は人それぞれなので、体に合わないということはあります。特に、サルフェートは硬水に含まれることが多いので、軟水を飲みなれている人にとっては飲みにくさを感じる方も多いようです。
サルフェートは利尿作用がある成分なので、この効果を実感しやすい方であったり、過剰摂取をしてしまうと下痢をしてしまう事もあります。
硬水を飲まない方がよい方
高マグネシウム血症・高カルシウム血症・腎機能障害
このように硬水を飲まない方がいい方は、気を付けた方がよいでしょう。持病がある方は医師や薬剤師の方に相談して飲むようにしてください
理想は無殺菌ですが、ろ過であれば水の組成はさほど変化しません。加熱殺菌と表示されているものは水の組成が変わっていますので選ばないようにしましょう。
その他にオゾン殺菌や紫外線殺菌と表示されているものもあります。
水の性質を知る最大の指標です。この硬度によってカルシウムとマグネシウムの含有量が判断でき、味や健康への効果を知ることができます。
硬度の値が大きいほど「硬水」、つまりカルシウムやマグネシウムの含有量が多い水です。
水の酸度を示します。pH7.0を中性としてそれより数値が低いと酸性、それより高いとアルカリ性の水であることを示します。
水に含まれるミネラルの種類と分量が記載されています。100ml中でのもしくは1,000ml中での表示がされています。